私が投資を始めた理由「主婦と株と、ちょっとだけ非日常」

スーパーのレジ袋を3円で買うかどうかで毎回小さな哲学を問われているような日々。
そんな慎ましやかな主婦生活に、ある日ふと湧いた欲望――「ちょっと得したい」。
そう、ささやかでも、人生におまけが欲しかったんです。

たとえば、イオンの株を持っていれば、
ラウンジでジュースとお菓子をいただけるらしい――まるでセレブの気分。
しかも株主優待で服が安くなるだなんて、家計にやさしい上におしゃれまで叶う。
これはもう、投資という名の“割引パス”なのでは?と錯覚するほどでした。

元々、株とかマネーとかは、テレビの中の人たちの話だと思っていました。
でも、ある時気づいたのです。
「株主」って名乗っただけで、社会のシステムの“内側”に入ったような感覚がする。
ちょっとだけ背伸びして、大人の階段を一段上がったような。

気づけば私は、株価の変動に一喜一憂しながら、
スマホ片手に“主婦×トレーダー”という新たな属性を得ていました。

もちろん、得をするどころか損をした日もあります。
でもそれすらも、「ああ、今私は資本主義を体感している……」と噛みしめる日々。
今日も私は、イオンラウンジの冷たいお茶をすすりながら、
庶民と資本のあいだを漂っているのです。

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